学術論文の読み方、簡単なまとめ。

a.論文の読み方(今回は紙媒体で読む場合のみ)
紙媒体で論文を読む場合:

1.まず論文を通してザーッと読む。
この時、わからない単語等があってもかまってはいけません。
とにかく少しの休みを入れることなく一気に読むことが重要です。
本文のプロットを追う上で重要なところや、その他必要な式、条件など
マーカー、ボールペン等を用いて印を付けておくと頭の整理にもなっていいでしょう。

2.本文の要約、図、議論とまとめなどをそれぞれプレゼンシート1枚にまとめてみる。
図に関しては、
”〜を調べるために〜を行った。結果は図のようになり、ここから〜という解釈が得られる。”
という形でまとめておく。
シート作成の際、必要であれば当然辞書を使って単語の意味を調べる。

3.研究室の友人などに、30秒程度で説明
口頭でも全然よいのでとりあえずアウトプットしてみる。
するすると出てきたら理解できている証拠だし、そうでないならば自分が一番実感するはず。
その場合は必要箇所を精読。


b.読むと何が得られるか(読む目的) 3つ

1.自分の実験へのフィードバック
実験方針、実験手法、データ整理の方法

2.その分野の最新の成果、過去の流れを知ることができる

3.実験成果の展開の仕方を学べる


c. 論文を読んでいつも感じること(個人的な感想)
様々な実験手法、結果、解釈に触れるうちに、
自分ももっと実験をして、成果をだしていきたい、と思い始めます。
基本的に成果は、完璧な伏線を張った実験から生まれれる、というわけではなく、
試行錯誤実験をしていく中で、面白い結果をだし、もっともらしい解釈をつけるものだと思います。

ノシ。

Reason rules all things.