「日本に活力が必要って、どうしてですか?」って言うことに対する回答

日経ビジネスで孫さんの特集が組まれていて、その中に「(日本において)ハングリー精神旺盛で目がギラギラした若者が多く歩いているようでないと、活力は出ないと思います。」みたいな感じのコメントが載っていた。

確かに僕はハングリーな人々が大勢いるようなところにいると、自分もがんばらなきゃっていう気持ちになって頑張れるから好きなんだけれど、
一方でphaさんのように、がんばらなきゃダメなんですか?っていう人がいるのも見逃してはならないとおもう。

じゃあなぜ日本に活力が必要かっていうことを少し考えてみたいと思います。

結論から言えば、それはおそらく日本を守るためであると思います。

日本に活力がなくなってくると、日本の国際競争力が弱くなってくるということなので、
海外の企業が日本の企業を買収するということが想定されます。
製造業を始め、銀行やテレビ、出版社なども買収されてしまうかもしれません。
そうなると、日本人は基本的に外資系の企業に就職することになります。
さらに、国内の雇用が厳しくなってくることが予想されるため、海外に出稼ぎに行くことが当たり前になってきます。

ちなみに現在の日本と諸外国における失業率比較をみるとこんな感じです。
これを見ると日本4.1 %に対し、アメリアが9.1 %となっています。(google public data explorerもみやすいです)

イギリス、アメリカなどの先進国は製造業 -> 金融のように国の主軸産業を推移させてきています。
産業革命を起こしたのはイギリスですし、大衆車を作ったのはアメリカです。
しかし、次第に日本などの後進国が追いついてきたために製造業では勝負できなくなり、金融やITへと事業の軸を移動していったのです。
それに伴い製造企業は外国の企業に買収されてしまい現在の失業率の高さにつながっているのです。

つまり、日本も現在凋落気味の製造業だけに頼るのではなく、金融やITに対して注力する必要があり、
そのためには活力をもって事業に取り組む人がひとりでも多く必要である、ということになります。

以上が日本に活力が必要である理由です。

おつかれさまでしたー。