- 本のメモ - IDEA HACKA! 2.0
- 作者: 小山龍介,原尻淳一
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2011/12/09
- メディア: 単行本
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ははあ、なるほどなー、と思う箇所があったので、引用メモ。
通常のコンサルタントといえば、クライアントよりも深い知識を持っていることを前提として、「無知な」クライアントに「正しいことを教える」という立場をとります。これは典型的な殺人刀です。
こうなると、クライアントに対する優越的な地位を守ろうと、知識によって相手を打ち伏せようとする。こういうコンサルタントは、クライアントに知識で負けたら終わりです。
残るのは、「コンサルタントは賢いね」という何の利益にもならないほめことばだけです。これとは逆に、クライアントを動かして対応する活人剣としてのコンサルティングがあります。
たとえば、僕がコンサルティングに入る場合、その分野の専門知識がなくても平気で現場に入っていきます。知らないことはどんどん質問しながら、思いついた直感を躊躇せずアウトプットします。その直感の中には、業界にいると買えって思いつかないアイデアもあり、議論はとんとん拍子で進んでいきます。インターネットの登場により、知識が広く行き渡っていく一方、ロジックでは予測できない不確実性が高まる時代の中で、殺人刀が通用する世界はどんどん狭まってきています。どんな状況にも対応できる活人剣としてのアイデア脳が求められる時代がやってきているのです。
ネットビジネスでは特に新しいサービスの眼がどんどん出てきていて、
それらのサービスが跳ねるかどうかというのはロジックだけではどうも説明がつかない場合もままある。
そんな状況下、知識をすべてキャッチアップしようと思ったらそれだけで膨大な時間を投入しなければならないし、
それが跳ねるサービスを生み出すための直接的な貢献をもたらすとも限らない。
そうすうと、知識だけではなく発想力なんかも大事になってきて、そのためには常日頃からものごとを深く観察し、
思いついたことをポンポンだしていくような状態を維持していく必要があるのかも。