”使ったら?”の意味

よく家族間や親しい友人の間で使われるフレーズの一つに、”使ったら?”というフレーズがあります。
このフレーズは例えばこのような使われ方をするのではないでしょうか・

中学生の息子「父さん、おれそろそろパソコンが欲しいよ」

父「そうか、じゃあとりあえず俺のパソコンを使ってもいいぞ」

息子「ありがとう。じゃあ勝手にアカウント作らせてもらうよ」

みたいな感じです。
しかし、この言葉の真意は何なんでしょうか。


最近急速に浸透してきた言葉の一つに’共有’という言葉があります。
フェイスブックツイッターを始めとした情報共有がもっとも代表的な例ですが、
ここではシェアハウスなどもの(アトム)の共有を想定します。

この言葉は物質的に恵まれた世代で育った人たちにとって、
自分たちだけのものが欲しい!という認識は薄れつつあり、
生活必需品に関しては特にこだわりをもたなくてもある程度の室は担保されているがゆえに、
それを共用で使うことを厭わなくなった人たちが増えてきたことをきっかけに浸透してきました。

このような背景のもと、”使ってみたら?”という言葉をみてみましょう。
するとこれは紛れも無く共有を意味する言葉だったと気がつくはずです。

貸す(そのものの権利は貸す側)でもなく、あげる(そのものの権利を譲渡)でもない、
微妙なミュアンスで使われる、”使ってみたら?”。

こう考えると、共有というのは案外人間が自然に考える発想で、今後も無理なく発展していくのではないかと思えてきますね。


それではノシ